Syntronik
現代に蘇るヴィンテージ・シンセのDNA
Syntronikは、先進のサンプリング技術と、IKならではのモデリング技術に基づくシンセサイザー・エンジンを組み合わせたハイブリッド・タイプのヴァーチャル・インストゥルメントです。

Syntronikには、丁寧にマルチ・サンプリングされたヴィンテージ・シンセサイザー / ストリング・マシン名機38機種のサンプルをベースにした、17のインストゥルメント、総計2,100種類以上のプリセット・サウンドが用意されています。
最良のコンディションの機材から収録したサンプルをコア音源としながら、各機種に最適化されたインターフェース、オシレーターの繊細かつ微妙なゆらぎを再現するIK独自のDRIFT™技術、そして4種類のアナログ・フィルター・モデルといった独自のエンジンにより、まるでオリジナル実機を操作しているような感覚で、音作りが楽しめます。
さらに加えて、4パートを組み合わせたマルチの構築 / スプリット機能を備えています。

各パートにはアルペジエーター機能と、5つまで同時使用可能な縦型ランチボックス・スタイルのエフェクター・スロットが装備されており、これらを自由に組み合わせることで、複雑なサウンド・テクスチャーやリズム / シーケンス・パターンの作成からサウンド・デザインに至るまで、Syntronikだけで実現可能です。

サンプルデモ







Minimod モデル: Modular Moog, Minimoog Model D, Moog Voyager OXa モデル: Oberheim OB-X, OB-Xa


J-8 モデル: Roland Jupiter-8, Jupiter-6, Jupiter-4 Pro-V モデル: Sequential Circuits Prophet-5, Prophet-10


V-80 モデル: Yamaha CS-80, GX-1, CS-01II Harpy 260 モデル: ARP 2600


T-03 モデル: Roland TB-303 Bassline Blau モデル: PPG Wave 2.3


Bully モデル: Moog Taurus I, II, 3 Galaxy モデル: Alesis Andromeda


String Box モデル: ARP String Ensemble (Solina), Elka Rhapsody 490, Hohner String Performer, Roland RS-505 Paraphonic, Roland RS-09 Organ/Strings SAM モデル: Oberheim SEM (Synthesizer Expander Module)


Polymorph モデル: Moog Polymoog, Opus 3, Rogue, Realistic Concertmate MG-1 99 モデル: Yamaha SY99


DCO-X モデル: Roland JX-10, JX-8P, JX-3P Noir モデル: Multimoog, Micromoog, Moog Prodigy


J-60 モデル: Roland Juno-60
ヴィンテージ名機のDNAを継承
Moog、Oberheim、Sequential Circuits、ARP、RolandそしてYamahaなどのヴィンテージ・シンセサイザーのサウンドを正確に再現するためには、まず第1に、それぞれの機種のオシレーターを丁寧にかつ注意深くサンプリングする必要があります。
IKでは、実機そのものの音響特性を再現しつつ、かつ自由にエディット可能なコア音源を得るべく、最良のコンディションのヴィンテージ実機をプライベート・コレクションから集めました。
そして、それらを何年にも渡って丁寧にサンプルを収録してきたのです。
各オシレーターのサンプルは、オシレーター・シンク、FMモジュレーションなどのヴァリエーションだけでなく、同音連打時も自然なサウンドとして響くよう、ラウンド・ロビン用のサンプルもが丁寧に収録されています。
その総計はなんと100,000サンプル以上、サイズにして約62GBにもおよびます。
まるでヴィンテージ・シンセのミュージアム
Syntronikには、以下のヴィンテージ・シンセサイザー / ストリング・マシン名機38機種のサンプルをベースにした、17のインストゥルメント、総計2,100種類以上のプリセット・サウンドが用意されています。
  • Alesis Andromeda
  • ARP 2600
  • ARP String Ensemble (Solina)
  • Elka Rhapsody 490
  • Hohner String Performer
  • Micromoog
  • Minimoog Model D
  • Modular Moog
  • Moog Opus 3
  • Moog Prodigy
  • Moog Rogue
  • Moog Taurus I
  • Moog Taurus II
  • Moog Taurus 3
  • Moog Voyager
  • Multimoog
  • Oberheim OB-X
  • Oberheim OB-Xa
  • Oberheim SEM (Synthesizer Expander Module)
  • Polymoog
  • PPG Wave 2.3
  • Realistic Concertmate MG-1
  • Roland Juno-60
  • Roland Jupiter-4
  • Roland Jupiter-6
  • Roland Jupiter-8
  • Roland JX-10
  • Roland JX-3P
  • Roland JX-8P
  • Roland RS-09 Organ/Strings
  • Roland RS-505 Paraphonic
  • Roland TB-303 Bassline
  • Sequential Circuits Prophet-10
  • Sequential Circuits Prophet-5
  • Yamaha CS-01II
  • Yamaha CS-80
  • Yamaha GX-1
  • Yamaha SY99
ハイブリッドなシンセシス・アーキテクチャー
オリジナル実機のサウンドを可能な限り忠実に再現するために、IKでは回路レヴェルからアナログ・フィルターのモデリングを行いました。
MinimoogやModular Moogでお馴染みの Moogトランジスター・ラダー・フィルター、Jupiter-8やJuno-60に搭載されていたRolandのIR3109チップ、またProphet-5、Oberheim OB-Xa、そしてMemorymoogなどに搭載されていたCurtis CEM3320チップ、そしてOberheim SEMステート・ヴァリアブル・フィルター、合計4種類の古典的アナログ・フィルター・モデルが、Syntronikに装備されています。

こうした古典的なアナログ・フィルターのモデリングと、丁寧にマルチ・サンプリングされたオシレーターのサンプルをハイブリッドに組み合わせることで、ヴィンテージ名機のサウンドが可能な限り忠実に再現されているのです。

それだけではありません。
もちろんオシレーター部とフィルターの組み合わせは自由自在ですから、「OberheimのオシレーターにMoogのフィルターをパッチング」といった、かつては夢物語であったことが、デジタルの領域で実現可能になるのです。
加えて、フォルマント・フィルター、フェイズ・フィルターといったモダンかつパワフルなデジタル・フィルターも装備されていますから、「アナログ・シンセサイザーの波形をデジタル・フィルターで加工する」ことも可能になるのです。
IK独自のDRIFT™技術
アナログ回路には、常に不安定な要素が存在します。
Syntronikでは、新開発の “DRIFT”技術が採用され、サンプル音源の再生に、アナログ回路独特の微妙なゆらぎを加えることを可能にしています。
サンプルが発音される度に、位相、音色、ピッチなどを微妙に変化させることで、アナログ・オシレーターのふるまいを再現しています。
このアナログ回路独特の揺らぎをエミュレーションしたDRIFT機能を装備することで、シンプルなデチューンやマルチ・ソース・モジュレーション以上に、有機的で、生き生きとしたアナログ・フィールにあふれたオシレーター部が生まれたのです。
洗練されたGUI
Syntronikを操作するのに、シンセサイザー・プログラミングの専門家である必要はありません
それぞれのシンセサイザーをより簡単に操作していただくために、17種類の専用ユーザー・インターフェースが用意されています。
まるでオリジナル実機を操作しているような感覚で、サウンドのエディットを素早く簡単に行うことができるのです。
パワフルなエフェクト機能


Syntronikには、著名なコーラス・エフェクトをモデルに新たに開発されたEnsemble Chorusを含め、お馴染みT-RackSシリーズやAmpliTubeシリーズ譲りのエフェクト・モデルが38種類も内蔵されています。
グラフィック・ユーザー・インターフェースには「ランチボックス・スタイル の縦型モジュールが採用され、パートごとに最大5つまで同時使用可能なエフェクト・スロットが用意されています。
各モジュールは、ドラッグして任意の位置に素早く移動させることができ、作成したエフェクトの配置(エフェクト・チェイン)は他のプロジェクトでも利用可能なプリセットとして保存することも可能です。
また、このエフェクト・チェインのみをロックしてサウンドを切り替えることもできるので、サウンド・デザインの可能性は無限大に広がります。

Syntronikに装備されているエフェクトの数々は:


モジュレーション系

モジュレーション系

ダイナミクス / EQ系

フィルター系

ディストーション系

アンプ・モデル系

リヴァーブ / ディレイ系
4パートのマルチ化 / スプリットが可能

Syntronikは、4パートのマルチ・ティンバー音源です。
直観的に操作できるユーザー・インターフェースにより、まるで「サウンドの壁」のような重厚なレイヤー・サウンドをマルチとして構築したり、低音域と高音域に異なるサウンドをスプリット設定し、左手でベースを演奏しながら、右手ではリードを演奏したり、といったことも可能です。
保存したスプリット / マルチは、簡単にかつ即座に呼び出しが可能ですから、パフォーマンス時の音楽表現の可能性を広げてくれるに違いありません。
ダイナミックなアルペジエーター機能を搭載
Syntronikの4つのパートそれぞれは、パワフルなノート / コード・アルペジエーターも備えています。
アルペジオの音域を始めとする設定も、併せて保存しておくことが可能ですから、4つのパートのアルペジエーターを自由に組み合わせることで、有機的に変化するサウンド・テクスチャーや複雑なリズムのシーケンス・パターンの作成に至るまで、Syntronikだけで実現可能です。
サウンド・デザインの可能性をさら広げてくれることでしょう。

求めるサウンドをすばやく検索

Syntronikには、洗練されたインストゥルメント / プリセットのブラウザー機能も装備されており、2,100以上ものファクトリー・プリセットを素早く探し出すことができるのです。
キーワードで検索したり、ベース、リード、パッドといったカテゴリー別、「暖かい warm」、「歪んだ distorted」、「パーカッシヴ percussive」といったサウンドのキャラクターごと、モノフォニック、ポリフォニック、アルペジオといったタイプ別に分類してリスト表示したりといったこともできます。
お気に入りのプリセットを即座に呼び出すためのお気に入り登録機能も用意されています。
SampleTank 3の拡張音源としてもお使いいただけます
Syntronikのサウンドは、定番サウンド&グルーヴ・ワークステーション、 SampleTank 3の拡張ライブラリーとしてシームレスに統合 することが可能です。
SampleTank 3の膨大なアコースティック楽器、電子楽器、ドラム、グルーブとSyntronikのシンセサイザー・サウンドを組み合わせて、音作りの可能性がさらに広がります。



システム要件
対応OS
Windows : 7・8・10以降(64ビット)
macOS : 10.9以降(64ビット)

CPU
Windows : インテル Core2 DuoまたはAMD Athlon 64 X2
Mac : インテル Core2 Duo

メモリ
4GBのRAM(8GB推奨)

ハードドライブ空き容量
60GB以上

対応するプラグインのフォーマット
Windows : VST2、VST3、AAX(64ビット)
Mac : Audio Units、VST2、VST3、AAX(64ビット)

その他
WindowsはASIO対応のサウンドカードが必要です。